ご家庭に消火器を設置しましょう

一般の住宅については、法令による消火器設置の義務はありません。しかし、火災による死者数は、住宅火災によるものが大きな割合を占めています。消火器を使用した火災における初期消火の成功率は70%を超えています。火災から大切な生命や財産を守るためにも、各家庭へ住宅用消火器の設置をおすすめします。

震災時の自助・共助の備えとして

震災時など、大規模火災を防ぐためには、各家庭や事業所の消火器を使用し、協力して初期消火を行うことが非常に有効です。

住宅用消火器

一般住宅で使用しやすいように開発された消火器で、以下のような特徴があります。

  • ホースが無いものもあり、軽量。女性やお年寄りでも使いやすく、火元を狙いやすい。
  • 通常の消火器と違い、カラフルでデザインが豊富。
  • 消火薬剤の詰め替えや、消火器内部の点検は不要。(使用期限があるので、定期的な交換は必要)
  • 適応火災が絵表示で示されています。

(総務省消防庁HPから転載)

購入方法

住宅用消火器は、インターネット、ホームセンター、防災用品店等で購入することができます。

悪徳な消火器の訪問販売や点検にはご注意ください!

※消防職員がお宅に訪問し消火器を販売することはありません。

「○○消防署から来ました。」「使用期限が過ぎているので、すぐに交換が必要です。」
などと言葉巧みに販売し、高額請求する事例が多く発生しています。
必要のない箇所や法外な価格で契約させられる恐れもありますので、強引に勧められても「消防署に尋ねる」「家族と相談する」などと断り、その場で契約しないようにしましょう。

設置場所

誰もが見やすく、使いやすい場所に置きましょう。
腐食しやすい場所、湿気の多い場所、潮風や雨風にさらされる場所には設置しないでください。

使用方法

使用期限

住宅用消火器の使用期限は約5年です。
使用期限が過ぎた消火器や腐食等の異常が見受けられる消火器は正常に使えないこともあり危険です。
放置せず速やかに新しい消火器に取り替えてください。
特に、腐食、キズ、変形などがみられる消火器は、たとえ使用期限に達していなくても直ちに交換してください。

危険な消火器

   出典:一般社団法人 日本消火器工業会

廃棄・リサイクル方法

消防署では、消火器の回収等を行っていません。

専門業者(消火器販売店等)に相談してください。(処分に費用がかかる場合があります。)
消火器は古くなっても圧力容器であることに変わりはなく、普通のゴミとは違います。一般のゴミとして廃棄することはできません。また、いい機会だからと放射訓練などにも絶対に使わないでください。思わぬ事故のもとになります。

消火器の処分方法はこちらをご覧ください。お近くの専門業者を検索することができます。
 消火器リサイクル推進センター(外部サイト)

初期消火に使用した消火器の無償交換