令和4年中(1月~12月)の全国の危険物施設における事故の発生状況等については,下記のとおりです。

1 火災事故の発生状況

〇火災事故は226件、前年より2件増加

火災事故は226件(前年比2件増)発生しており,このうち一般取扱所で発生したものが152件(前年比18件増)で最も多く,次いで,給油取扱所で31件(前年比4件減),製造所で29件(前年比15件減)となっています。

〇重大事故は10件、前年より2件減少

火災事故のうち、死者が発生する等の重大事故は10件(前年比2件減)発生しており,その内訳は,一般取扱所で8件(前年同数),製造所で1件(前年比3件減),移動タンク貯蔵所で1件(前年比1件増)となっています。

〇発生原因は維持管理不十分などの人的要因が多い

発生原因は施設の維持管理不十分などの人的要因が117件(51.8%)で最も多く,次いで,施設の腐食疲労等劣化などによる物的要因が82件(36.3%)となっています。

2 流出事故の発生状況

〇流出事故は415件、前年より7件減少

流出事故は415件(前年比7件減)発生しており,このうち一般取扱所で発生したものが121件(前年比22件増)で最も多く,次いで,屋外タンク貯蔵所で78件(前年比6件増),給油取扱所で63件(前年比12件減)となっています。

〇重大事故は11件、前年より3件増加

流出事故のうち,一定量の危険物が事業所外へ広範囲に流出する等の重大事故は11件(前年比3件増)発生しており,その内訳は,給油取扱所で4件(前年比3件増),移動タンク貯蔵所で3件(前年比2件増),一般取扱所で2件(前年比1件減),屋外タンク貯蔵所で1件(前年比1件増),地下タンク貯蔵所で1件(前年比2件減)となっています。

〇発生原因は腐食疲労等劣化などの物的要因が多い

発生原因は施設の腐食疲労等劣化などの物的要因が232件(55.9%)で最も多く,次いで,設備等の操作確認不十分などによる人的要因が138件(33.3%)となっています。

また,詳細につきましては総務省消防庁の報道発表からご覧ください。

危険物に関連する情報は下記リンクもご覧ください。