火災統計

(1) 火災件数・損害額

令和5年における火災件数は17件で,前年と比較して7件減少しています。管内では1カ月に平均1.4件の割合で火災が発生し,管内人口の出火率(人口1万人当たりの出火件数)は,2.4件/万人となっています。
市町別では,気仙沼市は12件,南三陸町は5件となっています。前年と比較すると,気仙沼市は6件減少し,南三陸町は1件減少しています。
損害額は16,466千円で,前年と比較すると,90,523千円減少しており,広域消防発足(昭和47年)以降最少を記録しています。

 (2) 火災種別

火災種別では,建物火災が7件,車両火災が3件,その他火災が7件となっています。前年と比較すると,建物火災が12件,車両火災が1件減少しており,その他火災が4件増加しています。林野火災は2年連続で発生していません。
建物火災の火元を建物用途別にみると,住宅が6件,作業場が1件となっています。

 (3) 死者・負傷者

火災による死者はなく,平成29年12月以降6年連続発生しておりません。負傷者は1人で,前年と比較すると3人減少しています。なお,負傷者は初期消火中に受傷しています。

 (4) 出火原因

出火原因別では,「ストーブ」と「放火・放火の疑い」が3件と最も多く,次いで「取灰・消し炭」,「たき火・ゴミ焼き」が2件,「たばこ」,「交通機関内配線」,「電気機器」,「配線器具」,「電灯・電話等の配線」がそれぞれ1件となっており,不明が2件となっています。

救急統計

 (1) 救急件数・搬送人員

令和5年における出動件数は3,929件で,搬送人員は3,562人であり,これを前年と比較すると出動件数は320件,搬送人員は343人の増加となっています。
管内では1日平均約11件の割合で救急隊が出動し,管内人口68,764人のうち約19人に1人が救急隊によって搬送されています。

 (2) 事故種別

事故種別では,出動件数及び搬送人員が最も多いのは,急病で2,657件・2,414人で出動件数全体の67.6%となっており,次いで一般負傷636件・579人,その他(転院搬送等)336件・331人,交通事故169件・150人となっています。この4種で出動件数全体の96.5%,搬送人員全体の97.5%を占めています。

 (3) 年齢・傷病程度別

年齢別搬送人員では,65歳以上の高齢者が2,663人(74.8%)と全体に占める割合が高く,この中で急病搬送が70.0%を占めています。
傷病程度別搬送状況は,中等症が1,727人(48.4%)で全体に占める割合が最も高く,次いで入院加療を必要としない軽症が1,227人(34.4%)となっています。