スプレー缶の破裂による火災にご注意ください!
ファンヒーターの前に置かれていたスプレー缶が・・・
当消防本部管内の一般住宅で、住宅台所から爆発を伴う火災が発生し、床面2㎡と収容物を焼損するとともに,壁,天井,扉等が破損しました。また、この住宅に住む女性が顔面熱傷を負い、救急車で病院に搬送されました。
出火原因は・・・
ファンヒーターの前に置かれた殺虫剤入りのスプレー缶が熱せられ、内圧が上昇して破裂し、噴き出した可燃性のガスがストーブの炎により引火し、爆発したものでした。
(破裂前の残量は半分程度)
スプレー缶の危険性
今回は、炎上するような火災につながることはありませんでしたが、小さなスプレー缶でも、人に大怪我をさせたり、大切な家を破壊する大きなエネルギーを持っています。取り扱いには十分に気をつけましょう!
過去のスプレー缶による火災事例
札幌市 不動産関連店舗爆発火災
2018年12月、札幌市の不動産関連事業の店舗内で、従業員が換気をしないまま、消臭スプレー缶120本のガス抜き作業を行い、給湯器のスイッチを付けたところ、火花に引火し爆発、店舗が全焼、51人が軽傷、1人が重傷を負った。
⇒ガス抜きは必ず火の気のない風通しの良い屋外で実施しましょう!
ガス抜きをせず廃棄したスプレー缶が、ごみ収集車内で爆発
⇒金属缶同士の接触火花が残留ガスに引火する場合があります。地域のルールに則って正しくガス抜きしてから廃棄しましょう!
※気仙沼市のごみ分別方法:「完全に使い切り、缶に穴を開けない」
南三陸町のごみ分別方法:「屋外で穴を開けてから出す(プラスチックの蓋を取る)」
トラック爆発火災
運転手の男性が、密閉した車内で冷却スプレーを身体に30秒ほど噴射した後、タバコに火を付けたところ爆発し、ドアや車体が曲がり、男性は顔にやけどを負った。
⇒スプレーを狭い空間で使用しないようにしましょう!
スプレー缶による火災を防ぐために
・車内や室内などの密閉空間でスプレーを大量に使用した際は、必ず喚起をしましょう。
・スプレー缶を廃棄する場合は、必ず中身を使い切り、市、町が指定するごみの分別区分に従って捨てましょう。
・やむを得ず使い切れずに廃棄する場合は、火気のない通気性の良い屋外で残存ガスがなくなるまで噴射してから捨てましょう。
・本体が高温になると破裂する危険があるため、ストーブの前、車内、直射日光のあたる場所、火気等の近くに置かないようにしましょう。