台風や大雨による被害
台風や大雨の発生時は,短時間で大きな被害につながる可能性があります。近年でも,西日本に大きな被害をもたらした「平成30年7豪雨」や,河川の氾濫等により宮城県も大きな被害を受けた「令和元年東日本台風」など記録的な災害が発生しています。
日頃から台風や大雨への備えを行うと共に,気象警報等の防災気象情報が発表された際には,早め早めの行動を心がけてください。
気象警報・注意報について
気象警報や注意報は,雨量や風速,波の高さなどの気象要素が基準に達すると予想された地域に発表される防災気象情報です。気象庁等が発表する「注意報」「警報」「特別警報」といった情報は危険度の高まりによって段階的に発表されます。危険度は「注意報」<「警報」<「特別警報」の順に高くなります。主な防災気象情報は以下のとおりです。
特別警報 | 大雨(土砂災害,浸水害),暴風,暴風雪,大雪,波浪,高潮 |
警報 | 大雨(土砂災害,浸水害),洪水,暴風,暴風雪,大雪,波浪,高潮 |
注意報 | 大雨,洪水,強風,風雪,大雪,波浪,高潮,雷,融雪,濃霧,乾燥,なだれ,低温,霜,着氷,着雪 |
早期注意情報 | 大雨,暴風(暴風雪),大雪,波浪 |
これらの情報が発表される基準は,「注意報」は災害の起こるおそれがある場合,「警報」は重大な災害の起こるおそれがある場合,「特別警報」は重大な災害の起こるおそれが著しく高まっている場合となっています。特に「特別警報」が発表された場合は、お住まいの地域で数十年に一度の,これまでに経験したことの無いような,重大な危険が差し迫っている状況とされています。
警戒レベルについて
大雨や台風などによる水害・土砂災害が発生するおそれがある場合,5段階に区分された「警戒レベル」を用いると直感的にとるべき行動が分かります。「警戒レベル4 避難指示」「警戒レベル3 高齢者等避難」が発令された場合は,速やかに避難行動をとってください。
※令和3年5月20日より避難勧告は廃止され,避難指示に一本化されました。
※画像をクリックすると拡大します。(新たな避難情報に関するポスター 内閣府(防災担当)・消防庁)
風水害への備え
- 強風に備えて,飛ばされそうなものは室内に収納する。
- 屋根材の破損,はがれがあれば修理する。
- 室内に収納できないものは,風に飛ばされないようにしっかりと固定する。
- 雨どい,側溝,排水溝等を清掃し,水はけを良くしておく。
- 窓や雨戸は施錠し,必要に応じて補強する。
- 飛散防止フィルムなどを窓ガラスに貼ったり,万一の飛来物の飛び込みに備えてカーテンやブラインドをおろしておく。
風水害からの避難
- 夜の避難は危険なので,日中早めの避難をする。
- 暗くなってからの避難は,避難途上の被災も考えて判断する。
- 避難が遅れた場合は,自宅等の上層階へ移動する。
- 火の元は完全に始末してから避難する。
①電気:器具のスイッチは切る,コンセントは抜く,ブレーカーは切断
②ガス:室内元栓・メーターバルブ・屋外のボンベのバルブの閉鎖
③ホームタンク:元栓閉鎖 - レインウエアや雨ガッパなど両手がふさがれず,動きやすい雨具で避難する。
- 長靴は水が入ると重くなり脱げてしまう場合があるので,原則紐付きスニーカーで避難する。(ただし,ぴったりとした長靴や,テープなどで水が入らないように処理した膝丈以上の長靴はOK)
- 歩いて避難するときは,足元に十分注意する。
- 避難ルートは,できるだけ河川から離れた高い道路を通る。
- アンダーパス等は冠水していることがある。
- 冠水している道は極力通らない。
- やむを得ず冠水している道を通る場合は,水中に障害物があったり,側溝やマンホールの蓋が開いている場合もあるので,杖のような棒で足元が大丈夫か確認する。
- 冠水により道路と水路の区別がつかない場合がある。
- 車での避難は,冠水や渋滞を招くので原則避ける。
- 万一車両が水没した場合の脱出方法
①脱出用ハンマーでサイドガラスを割って脱出。
②脱出用ハンマーがなければ,車内が水で満たされるのを待ち,車内外の圧力差が少なくなったら足等を利用してドアを開け,一気に脱出する。
情報収集
風水害に関する情報は,複数の機関から提供されていますので,有効利用してください。
- 気象庁「台風情報」
- 気象庁「気象警報・注意報」
- 気象庁「竜巻注意情報」
- 気象庁「解析雨量・降水短時間予報」
- 気象庁「レーダー・降水ナウキャスト」
- 気象庁「土砂災害警戒情報」
- 気象庁「指定河川洪水予報」
- 国土交通省「川の防災情報:東北」
- 宮城県「洪水浸水想定区域図」
- 宮城県「河川流域情報システム」
- 宮城県「土砂災害警戒情報システム」
- 気仙沼市「防災」
- 南三陸町「防災」
※全て外部サイトです。