Q.消防車はなぜ赤いの?
外国から初めて日本に消防車が来たとき,赤色だったからといわれています。外国では,フランス,イギリス,スイス,オーストリア等では赤色,ドイツでは赤または紫色,アメリカでは消防局によって色が異なり,赤・白・黄・青・黒色などを用いているようです。現在では法律で朱色と決められています。一般に消防車は赤というイメージですが,法規上は朱色なのです。赤は火のイメージが強く,消防車を見た人に『火の用心』を訴えることができ,注意をひきつける色でもあります。
Q.どうして消防は「119」なの?
最初は,火事や救急など一刻をあらそう電話のため,ダイヤル時間が短い番号として,大正15年に「112」に決まりました。 しかしかけまちがいなどが多かったため,昭和2年から現在の「119」になりました。昔のダイヤル式の電話では119をダイヤルすると戻る時間が長くなるため,その間に心を落ち着かせることができると言われました。
Q.消防車や救急車の走るスピードは?
消防車や救急車、警察車両なども含めた緊急車両の走行速度は法律で決められています。道路交通法という法律で,制限速度は一般道で80km/h,高速道路では100km/hと決められています。
ただし,制限速度は決まっていますが,交通事故を起こさないよう安全に運転したり,救急車で傷病者を搬送中は具合がさらに悪くなったり,ケガが悪化しないようゆっくり運転することもあります。制限速度ギリギリまでスピードを出して運転することは実はそんなに多くありません。
Q.防火服ってどんな服?
防火服の重さは約3kgです。ヘルメットや呼吸器などを装備すると全部で約20kgにもなります。 防火服は熱を通しにくく,丈夫で破れにくく,水がしみ込みにくい素材でできています。約1,200度の高熱にも耐えれます。
Q.ホースの長さや重さはどれくらい?
1本につき,約20mです。火災現場では20mで足りない時は何本もつないで使います。ホースの端に金具がついており,金具同士をつないで長くすることができます。
ホース1本の重さはホースの太さによって違います。普段よく使う太さが65mmのホースは,重さが約8kgで水を通すと約75kgです。50mmのホースは重さが約7kgで通水すると約47kgにもなります。
Q.女性の消防士はいるの?
気仙沼・本吉消防では令和5年4月現在5名の女性消防吏員が活躍しています。仕事の内容は男性消防吏員とほとんど変わりありません。平成29年には女性消防活躍推進キャラクターとしてかなえちゃんみなみちゃんが誕生し当消防本部の広報に活躍しています。キャラクターデザインは女性消防吏員が担当しました。
宮城県内の女性消防吏員活躍推進についての取組みは下の動画もご覧ください。
外部サイト(YouTube)に移動します。
Q.勤務時間中は寝る時間はあるの?
21時から6時まで仮眠の時間があります。仮眠とは,何かあってもすぐに起きることができるように,浅く眠ることです。全員で眠るのではなく,いつでも119番に対応するため3時間交代で誰かは必ず起きています。災害があればすぐに対応します。
Q.どのくらいの時間で出動できるの?
出動指令を聞いてから火災であれば防火服,救急であれば感染防止衣に着替え,場所の確認や持ちものの確認,災害の内容に合わせた作戦を立てて出動します。出動指令を聞いてから出動までは約2分以内を目標にしています。
Q.火事や救急などの災害がない時は何をしているの?
火事などの災害がないときでも,休むことはありません。いろいろな災害や事故が起きても,活動できるように日々訓練や勉強をしています。また,学校,病院,デパートなど人がいっぱい集まる建物に行って避難訓練や,火事の時に役立つ消防用設備の検査をしています。火事や救急などの災害がない時の方が実は仕事がたくさんあるんです。
Q.救急車はなぜ「ピーポー」?
昔は消防車と同じで「ウーウー」でしたが,他の緊急自動車と区別したり,救急車で運ばれる人や救急車がとおる時に聞く人に優しい音色が良いということで、騒音下でも聞き取りやすく,難聴の方でも認識しやすい高い音と低い音を組み合わせた「ピーポー」となりました。1970年に「ウー音」からの切り替えが始まり,1972年までに、全国の救急車のサイレンがピーポー音に変わったということです。
Q.消防の階級にはどんなのがある?
消防の階級は下から順番に、消防士・消防副士長・消防士長・消防司令補・消防司令・消防司令長・消防監・消防正監・消防司監・消防総監です。 気仙沼・本吉消防本部で一番えらい消防長は,消防監です。 消防総監は日本に一人だけです。東京消防庁にしかいません。